八日目のYouTuberオタク
こんにちは。
あさのです。
今回は一見タブーな話題に触れるので、要注意!
否定も異論も反論も承知の上で、あくまで個人的見解で、すべての人に当てはまるわけではありません、と断った上で書くので、そこら辺を理解できる人のみよろしくお願いします。
みなさん、知ってますか?
多くYouTuberのオタクって、めちゃくちゃオタク寿命が短いんです。超短命。
降りるまでのスピードが爆速。1年持ったらいい方。これはマジ。
降りなくても、長期間モチベを常に保ちながら推してるオタクって少数なんです。
私?私ですか?…常に推しに沸きながら、推しが引退しても尚熱が覚めることなくそろそろ900日…2年半が過ぎようとしてます…。
大多数の短命なオタクと、少数の息の長いオタク。これによってバランスを保ってるわけです。これはまあ大体どのジャンルも同じだと思いますが。
この理由として、挙げられるのは、YouTuber、ひいては私が推していたようなグループは知名度に比べファンが少なかったので(嫌味ではないので許していただきたい)、とにかく認知されるのが秒です。反応を貰うのも秒です。
「有名人に相手にされている。」という承認欲求を、スマホひとつで、なんなら無料で満たせるわけです。すごい時代ですよ。
みんなみんな、相手にされたくて、認知されたくてYouTuberに手を出すが故に、そこがゴールになってしまうわけです。
それでもう反応をもらったら飽きちゃうわけですよ。残酷だ。でもこの世の摂理。人間の本能。
こういう人達はいわゆる「対応厨」として煙たがられるわけですが、でも対応厨なりにも一時の衝動だとしてもスパチャを投げたとして、それで推しの明日が救われるのなら頭の上がらない存在ではあると思いますよ。
まあ、だったらYouTuber側もリスナー飽きさせない努力をしろよ…と思う人もいると思いますが、現実的に考えて今このご時世ではYouTubeのコンテンツは飽和状態にあります。
どこ見たってイチゴ飴作ってウーバーイーツ頼んで地雷メイクしてるんですから。
こればっかりは誰も悪くないし、YouTuberというものが流行った以上仕方のない事です。
そこを脱却するために、伸びているYouTuberはテレビ業界であったりファッション業界、音楽業界などオリジナリティをもっと活かせる場面に活動の拠点を移して必死に生き残るわけですが、これは全て基盤のYouTubeが伸びている前提の話であって、そうもいかないYouTuberなんて腐るほどいます。
現に、私が活動を見守っていたグループはそうだったと思います。
音楽面で頑張っていこうとしていたのは見てわかったし、現に素晴らしかった。
でも、基盤の動画が伸びてないので注目されずじまい…悔しいな…。もっと私の推しの歌声聴いてくれや…。
それはさておきですね、そうやって飽和したYouTube界隈の中から消費者はどうやって「推し」を選ぶのかというと、
「対応の良し悪し」
なわけですよ。
だってみんな同じような内容の動画しか上げないYouTuberの中から選ぶことになったらそりゃ対応が特別なクリエイターを選んじゃうのは仕方ないと思いますよ!!!!
この対応の特別さには2パターンあって、
1つは誰でも彼でも認知して反応してくれる無差別レスポンスマシーン型。これは誰にでも反応してくれるので、熱く推すファンは少ないものの、ゆるっとしたファンが寄ったり離れたりしてなんやかんや長い間応援してくれるというもの。
もう1つは、認知までのハードルがめちゃくちゃ高いものの、認知されていわゆるオキニみたいな存在になっちゃえばそれはそれはもう他の同担が嫉妬のあまり唇を噛みちぎるくらいの対応をしてもらえるというパターン。これは認知までの道のりも、そこから気に入られるまでの道のりも長過ぎるので、熱いファンは付くものの、心折れて途中離脱するか、認知された途端に達成感で覚めるのどっちかなので、短期集中型リスナーしかいないし、ある日突然オワコンになる危険性を孕んでいるというもの。
どっちにしろ、ある程度の熱量のある固定ファンは付きません!
そうなってくるとそりゃもう寿命は短いです。
みんなもう反応を満足するまで貰い切って目標を達成したら、もうあとは降りるだけです。
お疲れ様でした。
そしてタイトルにある「八日目のYouTuberオタク」これは、角田光代の「八日目の蝉」のパロディです()。
本当に失礼ながら物語の内容はほとんど失念してしまったのですが、確か作中で
「本来寿命が7日間であるセミが、うっかり8日目まで生きてしまったらそれは可哀想だ。だって、仲間は全員死んでいるから。」
という台詞があったはずです。
まさしく、推しからの反応の有無に関わらず推し続けるオタクの状況です。周りが所謂“対応厨”だらけの中、そういった対応厨が降りていく姿を目にしつつ、それに推しが気付き微かにメンブレしてる姿に対しても何も言えず、なんとも言えない空虚な気持ちを抱きつつ過ごすオタク。
推しのコンテンツを、人間性を、容姿を、推し自信を、心から愛してしまった八日目のYouTuberオタクの末路。
対応厨で済んだのなら、7日目で死ぬ定めなら、あんな辛い思いせずに済んだな、なんて思っちゃうオタク、いるんじゃないですか?
私もそう思います。引退してしまった、もう会えない、反応も新規コンテンツもない推しのことを想い続けるくらいなら、7日目で死んでしまった方がいっそこと楽だったんじゃないか?とさえ。
そう考えると、推しの表面上だけを見て、美味しいところだけ取っていく対応厨は健全です。
しかし、作中の後半でこんな台詞も出てきた気がしました。
「実は、八日目の蝉は可哀想じゃないのかもしれない。だって、みんなは7日間しか世界を見れないけど、8日目の世界はものすごく綺麗かもしれないから。」
YouTuberを対応力で選ぶ時代、そこに逆らって推し自身の本質的な部分を見つめることができた我々は、可哀想なんかじゃないんです。
推しの真の魅力に気付けた、恵まれた者です。
まあ、真の魅力どころか知りたくもないヤベー情報掴んじゃって、それでも人間性とか顔とかが好きすぎて離れられねえ…と嘆いてるオタクを何人も見ているのでなんとも言えませんが() あ、私の推しはこれに該当しません。
これからも胸を張って業を背負っていきましょう!!!!!!!推しに出会えたことに、乾杯!!!!
では!!!!!!!